「分散して豊かに暮らす」をテーマに開催!(兵庫高校)

投稿日2022.9.26

令和4年5月27日、兵庫高校の皆さんを対象に、次代を担う高校生と「分散して豊かに暮らす」を考える「若者出前講座」を開催しました!

対 象: 兵庫高校創造科学科 1年生

分散して豊かに暮らすために、選択した市町において最も優先的に取り組むことを考え、その理由と2050年に実現されていたら良い具体的なアイデアを発表してもらいました。

大変参考になるたくさんのアイデアを頂きました。ありがとうございます!!

出前講座で出た意見をまとめました

1A班【選択市町 豊岡市】

優先的に取り組むことを期待するもの

地域資源の醸成

理由

日本海側の気候である豊岡市は四季の寒暖差が大きいため、美しい海や城崎温泉、コウノトリなど自然という環境資源に恵まれている。この豊岡市ならではの地域資源の魅力を発信し、豊岡市に興味を持つ人が増えることで、人口減少や若者の流出などが問題になっている豊岡市を活性化させることができると考えたから。

アイデア

AI搭載の空飛ぶ車でレッツgo豊岡!地方愛CM!

リゾート気分が味わえる綺麗な海や、外湯めぐりで有名な城崎温泉、国の天然記念物指定の玄武洞など、美しい自然が広がっている豊岡市。そのほかにも、コウノトリや但馬牛、出石皿そばなどが有名であり、様々な観光資源に恵まれています。普段の人工物に囲まれた環境を飛び出して、自然豊かな場所で、心を癒しませんか。働き方や生活が多様化している今、友達と家族と、空飛ぶ車で豊岡に行ってみましょう!行く場所は、利用者の情報や、訪れる目的などからAIが提案してくれます。また、小さい子供や高齢者でも理解できるよう、映像や音声、文字を使って情報伝達ができるCMを用いて豊岡市の魅力を発信します。ぜひあなたも、ふらっと豊岡へレッツGO!(神戸市から豊岡市までの直線距離 100.8km)

1B班【選択市町 豊岡市】

優先的に取り組むことを期待するもの

安全で快適なインフラ整備

理由

豊岡市の自立した経済を発展させるためには交通の便をよくし、各地へ行き来しやすくすることや産業の発展を助けることが必要だから。また、観光産業を発展させていく中では、安全で快適なインフラ整備が基盤となっていくから。

アイデア

ツアリストコウノトリ~空を飛ぼう~

わざわざ訪れなくてもよいという価値観が芽生える2050年。わざわざ訪れたいのが豊岡。澄んだ水、きれいな空気、生き生きとした自然。豊岡には肌で感じるべき魅力がたくさんあります。メタバースが発展した2050年に、対面してコミュニケーションで育んでいきませんか?自然の声はデジタル社会の中では聞こえません。それを聞きに行きましょう!親の代、祖父母の代に聞いていたであろう自然の音は唯一無二です。メタバースでは見聞きできない”県鳥”コウノトリたちの生態や気分を味わってみませんか?もしかしたらコウノトリの本音が聞けるかもしれません。ツアーを案内してくれる私たちのシンボル、コウノトリと素敵なひと時を過ごしましょう!

2A班【選択市町 神戸市】

優先的に取り組むことを期待するもの

多様な働き方の推奨

理由

人々の生活の基盤となるのは「働くこと」であると思う。「多様な働き方」があれば働く場が増え、結果として人口増加につながると思う。人口が増えると、地域産業の発展にもつながりVISIONの達成の第一歩になると思う。

人々の生活の基盤となる「働くこと」の多様性を推奨することで人口の増加を進め、あらゆる地域活性化の活動につなげていければいいと思ったから。

アイデア

Metaverse Office(メタバースオフィス)

家でバーチャルリアリティーを使い、仮想空間の中で仕事をする

〔利点①〕出社するとなると時間に制限があるが、バーチャルリアリティーなので、いつでも好きな時間に仕事ができる(会議等は例外)

    ➡各々の予定や都合に合わせて自ら働き方を決められる

〔利点②〕仮想空間なので移動の必要がないので、海外とのやり取りやほかの会社とのかかわり(営業)といったことも全て家で完結することができる。

    ➡より活動の幅が広がるし、グローバル化や他社との連携を強化できる。

〔欠点①〕仮想空間のネットワークが攻撃されるとすべての企業がダメージを受ける

    ➡仮想空間の技術を様々な企業が持つことでダメージを最小限にする

〔欠点②〕現実との区別がつかなくなる

    ➡メタバースはあくまでサポートという位置づけにする

2B班【選択市町 神戸市】

優先的に取り組むことを期待するもの

多様な働き方の推奨

理由

神戸市は兵庫県内の市の中で最も失業率が高い。産業活動が活発に行われている分、労働環境が過酷な企業も多いのではないかと感じた。神戸市では若い世代の失業率が高い傾向にある。その会社でスキルを十分に高められないまま失業してしまう、そんな若者が神戸市には多い。若者の雇用状況を見直すとともに、労働環境の改善が必要だろう。

アイデア

ワンワン大作戦

ストレスを軽減するためには職場全体の共通する愛すべきものがいる必要がある。少し馬鹿げているかもしれないが職場で犬を飼うことを提案する。癒しがあることにより会社に行く楽しみができる。学生の皆さんも学校に行くことが嫌いでもクラスに犬などの動物がいれば行きたいと思うのではないか。

また会社の看板犬により、企業イメージもアップだけでなく、会社の雇用増の効果を狙う。現代の労働環境問題には働き手が少なくて職場がとても忙しくなり一人の仕事量がとても増えている現状がある。そうした負担から仕事慣れをしていない若者がストレスを抱えて離職することが考えられる。会社の雇用を増やして活発にすることが今後の社会を生き抜く鍵になる。散歩などのコミュニケーションにより年齢の壁をなくし、スキルなどは先輩などから教えて貰えば良いと感じた。動物を飼うことによりホワイトな会社作りができる。

3A班【選択市町 丹波篠山市】

優先的に取り組むことを期待するもの

安全で快適なインフラ整備

理由

多くの人が住む町にすることではなく、ほかの地域に住む人が丹波篠山の特産物や特産業を気軽に楽しむことができる町にしたい。そのために、新しい形のインフラをつくりだすことを期待する。

アイデア

NEW STYLE INFRASTRUCT

地方に分散して暮らすうえで、地域ごとのインフラに、格差があってはならない。都会と違って人が集中していない地域では、居住区の近くに生活必需品などをそろえることができる店舗が少ない。移動の距離がいちいち長くなってしまうのではないかという懸念もある。しかし、これからの時代はメタバースなどインターネット上の空間で、物のやり取りをおこなうことができるようになる。それにより人々は移動の必要がなくなり、人の少ない地方でも充実した生活を送れるようになる。丹波笹山が持つ魅力は十分なものだと思うので、その上に今までの田舎の不便なイメージを払拭し、人々が安心して暮らせるまちづくりを率先して、行っていく。

3B班【選択市町 丹波篠山市】

優先的に取り組むことを期待するもの

多様な働き方の推奨

理由

現在市の人口は毎年100から200人の減少傾向にあり、合計特殊出生率も人口を維持できる値を大きく下回っている。さらには少子高齢化も急激に進んでおり市に非常に危機感を抱く。人口を少しでも増加に転じさせるためには、多様な働き方を推進して雇用を増やすことが一番ではないか、雇用や新しい産業が増えれば、町も活性化し転入人口が増えていくのではないかと考えた。

アイデア

農業とバイオテクノロジーの最先端都市ー丹波篠山ー

最新鋭の農業機械や技術を披露できる巨大展示場を舞鶴自動車道の篠山出口から近いアクセスのいいところに建設し、兵庫県立大学農学部を新設もしくは、神戸大学農学部の移設を行う。兵庫県内の農産物(畜産・丹波篠山黒豆・米・小麦)すべての兵庫県内の農産物を全国レベルのブランド作物にする。

また、農作物の栽培においてドローンなどの技術を活用する。特にドローンは、害虫の居場所を特定してその場所のみにピンポイントで農薬を放射するという技術を用いることでより効率的に、安全に、そして楽に農作物を育てられるようにする。最先端技術と農業をつなぎ合わせ、大学も誘致することで若い世代の農業人口も増えるのではないか。

さらに、農業技術を展示しPRすることで他地域からの転入も期待でき、活気ある市にしていくことを目指す。

4A班【選択市町 姫路市】

優先的に取り組むことを期待するもの

高度で多様な人材育成

理由

姫路市民は明石市や神戸市などの近隣都市に働きに行く人が多いため、姫路市内で働く人を増やしたほうが良いと思ったから。人材育成を通して姫路市で働く人を増やす。人口減少に歯止めをかけるため。

アイデア

人材育成改革!

  • 海外の人材育成について調べたところ、学校教育の中で実践的な授業を行っているが、日本では基礎知識を身に着けることをメインに教育を行っているので実践的な授業を取り入れる。

例)デジタル技術を活用した農業授業、 大学誘致をして姫路市で学べる場所を増やすなど

  • 海外の企業の多くは、リーダーシップやイニシアティブ(主導権)発揮などについて学ぶ機会を多く設けられているのに対し、日本の企業のほとんどはこのような機会がない。リーダーシップやイニシアティブ(主導権)発揮などについて学ぶ機会を積極的に取り入れ、これからの社会に必要なグローバル人材を育成していく。

例)現代社会の最前線で活動をしているような方)からお話を聞ける機会     

4B班【選択市町 姫路市】

優先的に取り組むことを期待するもの

多様な働き方の推奨

理由
  • 姫路市は有効求人倍率が高く、人を探している企業が多い 
  • 多様な働き方を推奨することで、高度で多様な人材が働けるようになる
  • 多様な働き方の推奨により、新しい物や地域を活性化させるような行事が生まれる
  • 外国人労働者は大きな力となるので、彼らが働きやすい環境を作ることが大切
  • 一度市外や県外の大学へ進学した人が、また、姫路市に帰ってきてくるような雇用体制が必要  
アイデア

大学生ツバメ帰り作戦

市外や県外の大学へ進学した人が姫路市で働きたい!と思うような雇用体制が必要

①姫路市役所には色々な課があり、フレックスタイム制(労働者自身が日々の労働時間の長さあるいは労働時間の配置を決定すること)を導入することで多くの企業の手本(ビジョン)とする。

②新たな移動手段(地面だけでなく地下や空中)を使い、より早く遠くに移動できる環境をあらかじめ作っておくことで大学進学時の市外・県外への流出を防ぐようにする。

③労働者の権利が何人たりとも侵害されないように姫路市内の企業と姫路市役所が連携して、姫路市が労働者を直接雇用し、企業へ派遣するような体制を整え、安心して働けるようにする。

 この3点で他の市や県にはない充実した仕事や職場を提供する。

5A班【選択市町 淡路市】

優先的に取り組むことを期待するもの

地域産業の発展

理由
  • 諸取組みの推進には、大前提として淡路市の財政状況の改善が必要不可欠。そのためには地域産業・経済の活性化が必要だと感じたから。
  • 今淡路で有力な産業である、自然を生かした観光業をより活性化させることで、他業種含む地域産業・経済もそれに伴って活性化してくるだろうと考えられるから。
  • 地域産業・経済の活性化により、求人数の増加による若年層の流入、高齢化率の低下、人口増加による市の財政状況改善が達成されることが予想されるから。
アイデア

空中タクシーで淡路島一周旅行!!!

これから実用化されていくであろう、電動・自律走行可能の空飛ぶ車を使い、淡路島を一周できるようにする。各地の観光施設付近で降りられるようにし、農業体験・自然とのふれあいなどを楽しめるようにする。

また、淡路島を訪れようか悩んでいる人に対しては、VR技術や味覚・感覚を共有できるメディアを活用し、淡路市・淡路島の名産品である食べ物などの試食や観光施設の体験が行えるようにする(あくまでもデモ版として)。

なお、空飛ぶ自動運転タクシーの乗り場は、淡路ハイウェイオアシスと淡路島南パーキングエリア付近に設置し、帰宅時にお土産を買って帰りやすいように整備する。

5B班【選択市町 淡路市】

優先的に取り組むことを期待するもの

地域産業の発展

理由

淡路市は兵庫県内のほかの市町村と比べて比較的農漁業が今でも盛んにおこなわれている。また自然環境も豊かである。特色を生かして産業が展開・発展しているため、淡路市の地域産業を伸ばしてはどうかと考えたから。

アイデア

日帰り淡路ハッピー!!!!!

周辺の地域から手軽に行くことができ、魅力的な自然環境、観光施設などがたくさんあることを生かして、日帰りという条件でも十分楽しむことのできるプランを提案する。

また、働き方の多様化が進んでおり、日帰り淡路を機に移住したいと思えるように働きかける。平日はメタバース空間を利用して働き、休日にオンラインから少し離れて、淡路をふらっと楽しめるようにする。例えば、淡路市内の飲食店やカフェ、おでかけスポットを紹介する。

さらに、メタバースを活用し淡路島やその周辺の島と古事記との関係や地学的な淡路のなりたち、淡路の文化の変遷などの没入型体験映画を製作し、現実世界でそこをめぐる日帰りツアーを、最新技術を活用して行う。

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