進取の気風

開放的な地域性

兵庫には古くは大輪田泊、中世以降は兵庫津と呼ばれる港があり、中国、朝鮮との交易の拠点として栄えました。鎖国下も国内交易の拠点として繁栄し、1868年の神戸開港後は日本を代表する国際貿易港として発展してきました。海外の文化を全国に先駆けて進んで受け入れてきた「進取の気風」が兵庫県の特徴です。

摂州神戸海岸繁栄之図

こうした開放的な地域性が、伝統的な価値観や固定観念に縛られずに新しい課題に挑む「進取の気性」に富む人材、企業を生み、世界へ送り出してきました。
例えば、日米講和交渉交渉等で活躍した白洲次郎、世界初の五大陸最高峰登頂者となった植村直己、住宅地開発や宝塚歌劇、百貨店経営等の私鉄経営のビジネスモデルを作った阪急電鉄株式会社など、多彩な分野で新たなことに挑戦する人や企業を輩出してきました。